トレカメ(トレイルカメラ)=赤外線センサー付き自動撮影カメラ は、カメラの有効範囲内に恒温動物(周囲の温度が変化しても体温を一定に保てる動物)が入り込むと自動で起動し撮影を行う、待ち伏せ型の無人カメラです。
無人撮影のため、鳥類を警戒させることなく、自然体な姿を撮影することができます。
近年、自然観察会や学習会の現場においても、デジタル技術を活用した新たな学習スタイルの構築が模索されています。しかし、野鳥観察の現場ではデジタル技術の導入がやや遅れている傾向にあります。その理由の一つとして、野鳥は警戒心が強く飛翔能力も備えているため、そもそも撮影に多くの労力と費用が必要になることがあげられます。
一方、最近のトレイルカメラは技術躍進により、従来は撮影が困難だった小鳥の撮影も可能となったほか、音声や数分程度のカラー動画も撮影できる機種が増えてきました。コストや手間が少なく済み、何よりも無人であるため、鳥類にストレスを与えることなく生態動画を撮影できることがトレイルカメラの最大の強みです。
トレイルカメラは、通常の探鳥会では観察が難しい野鳥たちの行動や時には自然の思いもよらぬ一コマを映し出してくれ、私たちに自然の奥深さを垣間見せてくれます。こうした映像は、私たちの野鳥に対する興味や知的好奇心を喚起させるだけでなく、自然環境の保全意識を高める効果も期待されます。
長岡野鳥の会では2023年秋より、長岡市立科学博物館と協同で近隣の山林や自然公園にトレイルカメラを設置し始めました。撮影された映像は、会員が講師を務める学習会や環境保全活動、学校現場等で活用を進めていきます。県内の野鳥の学習活動や地域の環境学習を推進し、野鳥の保全や愛護思想の普及に寄与することを目指して、長岡野鳥の会トレカメ部は活動していきます。
撮影された映像は編集後、このホームページで公開していきますので、どうぞお楽しみに!
▼2024.2.9 活動報告を更新しました。
【令和5年度 トレカメ部活動概要】
■撮影期間
令和5年9月5日(火)~令和5年12月21日(木) ※降雪のため終了
■撮影場所
長岡市4ヶ所・見附市1ヶ所(計5ヶ所)
▼2024.4.13 令和6年度の活動を開始しました。
長岡市内外5ヶ所で春〜初夏の鳥の撮影をします。今シーズンもどんな映像が撮れるか楽しみです。