冬を越すために秋に北国から日本に渡来して、春になったらまた北国に帰って行く渡り鳥のことを『冬鳥』といいます。
このコーナーでは、長岡市の周辺で出会えるおもな冬鳥たちをご紹介します。

 

 

 

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マガン

 分類  カモ目カモ科マガン属

 全長  72cm

 

冬になると中之島や寺泊地域の水田地帯に群れで渡来します。日中は中之島や寺泊の水田地帯などで落ち穂や草の葉などを食べる様子を観察できます。夕方ごろ、元いた場所に戻って休みます。

 

 

 

コハクチョウ

 分類  カモ目カモ科ハクチョウ属

 全長  120~133cm

 

10月頃になると信濃川中~下流域に渡来します。日中は中之島や寺泊の水田地帯などに群れで移動し、落ち穂などを食べる様子を観察できます。オオハクチョウに比べ、農耕地にいる時間が長い傾向にあります。

 

 

 

オオハクチョウ

 分類  カモ目カモ科ハクチョウ属

 全長  140cm

 

冬季に新潟市の鳥屋野潟・佐潟や阿賀野市の瓢湖などに渡来しますが、長岡市内で観察する機会はあまり多くはありません。コハクチョウに比べ、日中は河川や湖沼に留まって食事をする傾向が強いです。


 

 

 

ヒドリガモ

 分類  カモ目カモ科マガモ属

 全長  49cm

 

淡水域、海水域のどちらでも見られるカモで、長岡市付近では信濃川や寺泊海岸などで観察できます。他のカモ類の群れに混じっていることもあり、おもに水草や海藻を食べて生活しています。

 

 

 

マガモ

 分類  カモ目カモ科マガモ属

 全長  59cm

 

信濃川など市内の河川や湖沼に多数が渡来し、観察できる機会が多いカモです。日中は水面や水辺の草陰で休み、夕方からは農耕地まで移動して植物の種子や落ち穂などを食べます。

オナガガモ

 分類  カモ目カモ科カモ亜科マガモ属

 全長  オス75cm/メス53cm

 

信濃川など広い河川に群れでいるのを観察できます。水面にある水草を食べたり、水面で逆立ちして水底の餌を食べますが、農耕地まで移動して植物の種子や落ち穂などを食べることもあります。


 

 

 

コガモ

 分類  カモ目カモ科マガモ属

 全長  38cm

 

信濃川のほか各地の河川や池などで観察することができます。開けた場所はあまり好まず、数十羽の群れをつくってヨシ等に囲まれた場所や池の岸辺でよく休んでいます。

 

 

 

キンクロハジロ

 分類  カモ目カモ科スズガモ属

 全長  40cm

 

おもに信濃川や各地の池で観察できます。群れでいることが多く、水中に潜って貝や小魚などの小動物を摂食します。

ホオジロガモ

 分類  カモ目カモ科ホオジロガモ属 

 全長  45cm

 

長岡にも少数が渡来し、信濃川のほかにも出雲崎~寺泊地域の穏やかな海域でもまれに観察できます。頻繁に潜水して貝や小魚などを食べています。


 

 

 

ミコアイサ

 分類  カモ目カモ科ミコアイサ属

 全長  42cm

 

秋ごろ少数が渡来し、信濃川や各地の池でまれに観察できます。頻繁に潜水しては小魚などを捕食します。群れで行動することが多いですが、単独で他のカモに混じっていることもあります。

 

 

 

カワアイサ

 分類  カモ目カモ科ウミアイサ属

 全長  65cm

 

おもに信濃川や広めの池に少数が渡来し、十数羽程度の群れで生活する様子を観察できます。食事の際は、潜水して小魚などを食べています。

ウミアイサ

 分類  カモ目カモ科ウミアイサ属

 全長  55cm

 

寺泊漁港などの海水域に生息し、魚類や甲殻類を捕食しています。たまに水面に浮いたまま頭だけを水中に入れて獲物を探す行動が見られます。


 

 

 

カンムリカイツブリ

 分類  カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属

 全長  56cm

 

信濃川や海辺で観察することができるカイツブリの仲間です。おもに冬鳥として渡来し、新潟県内では鳥屋野潟や福島潟、朝日池など数ヶ所で繁殖が確認されています。

 

 

 

タゲリ

 分類  チドリ目チドリ科タゲリ属

 全長  32cm

 

秋になると渡来し、中之島や寺泊などの水田地帯に群れている様子を観察できます。ミミズや昆虫類を食べて生活しており、飛ぶときは先端が丸い翼をはばたかせて独特の飛び方をします。

セグロカモメ

 分類  チドリ目カモメ科カモメ属

 全長  61cm

 

秋から春にかけて海岸や河口付近で多く観察でき、ときには内陸の河川などにも飛来することもあります。肉食で、魚類、甲殻類のほか動物の死骸なども食べます。


 

 

 

オオセグロカモメ

 分類  チドリ目カモメ科カモメ属

 全長  64cm

 

秋から春にかけて沿岸や港湾で多く観察でき、とくに岩礁海岸に多い傾向があります。肉食で、魚類、甲殻類、鳥の卵やヒナのほか、動物の死骸も食べます。

 

 

 

オジロワシ

 分類  タカ目タカ科オジロワシ属

 全長  オス80cm/メス94cm

 

冬に少数が渡来して信濃川沿岸部の大木でまれに観察することができます。
おもに魚類、ときにはカモを襲うこともあります。

ツグミ

 分類  スズメ目ヒタキ科ツグミ属

 全長  24cm

 

冬になると多数渡来し、各地の山林、公園、河川敷、海岸などの開けたところで観察できます。冬鳥なので繁殖地ではない日本ではさえずりをしません。


 

 

 

ジョウビタキ

 分類  スズメ目ヒタキ科ジョウビタキ属

 全長  14cm

 

各地の山林、公園、農耕地などに渡来し、林縁や河川敷などの開けた環境でよく観察できます。雑食性で、昆虫類やクモ類のほか、木の実もよく食べます。

 

 

 

アトリ

 分類  スズメ目アトリ科アトリ属

 全長  16cm

 

山地や森林公園のほか信濃川河川敷などでも観察でき、多いときには数百~数万羽程度の大群をつくります。草食に近い雑食性で、木の芽や草の種を好んで食べています。

マヒワ

 分類  スズメ目アトリ科マヒワ属

 全長  13cm

 

東山ファミリーランドやうまみち森林公園などの山地の林で観察できることが多く、木の新芽や野草の種子などを食べています。1羽でいることはあまりなく数十羽の群れをつくって生活しています。


 

 

 

ウソ

 分類  スズメ目アトリ科ウソ属

 全長  16cm

 

山地や平地の林に渡来し、悠久山など各地の公園でもよく観察できます。雑食性で木の実や新芽、昆虫やクモなども食べ、「フィー、フィー」と口笛のような澄んだ声で鳴きます。

 

 

 

シメ

 分類  スズメ目アトリ科シメ属

 全長  19cm

 

各地の山林や農耕地、信濃川河川敷、公園など様々な場所で群れで生活しています。かたい木の種子を好み、樹上に残っている種子や地面に落ちた種子を食べます。

カシラダカ

 分類  スズメ目ホオジロ科ホオジロ属

 全長  15cm

 

冬鳥として多数渡来し、各地の山林の林縁部・公園の草地・河川敷など比較的開けたところで数羽程度の群れで行動しながら、地面に下りて草の種子を食べています。


 

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