市民探鳥会レポート(11月)

 11月11日(土)、長岡市にあるリバーサイド千秋近くの信濃川河川敷にて、市民探鳥会が開催されました。

 

 天候はあいにくの小雨となりましたが、悪天候にも負けず11名の方々が参加してくださいました。

 

 冷気が深まり冬の訪れを感じる季節となりました。

 いよいよ夏鳥が南下し終え、冬鳥シーズンと言ってよさそうです。

 そんな中で観察された野鳥を紹介していきたいと思います。

 まず姿を見せてくれたのはノスリでした。

 

 こういった葉っぱの落ちた木の枝や電柱にポツンと止まっている姿を見ることの多い野鳥です。

 

 

 引き続き河川敷を探鳥していると、ツグミ、カワラヒワ、ベニマシコ、マガモなどが飛んでいく中に、カシラダカの群れを見つけました。

 

 カシラダカは私の思い出深い鳥です。

 バードウォッチングを始めたばかりの頃、草原から聞こえてくる「チッ」という鳴き声の主がわかりませんでした。

 どうしても姿が見たくてじっとして待った結果、やっと見つけた鳥がカシラダカでした。

 ですので、今でもカシラダカを見ると嬉しくなります。

 

 そんなカシラダカですが、現在は国際自然保護連合(IUCN)で危急種(VU)に登録されています。

 信濃川ではまだ比較的よく見られる鳥ですが、昔はもっと大きな群れが普通に見られた野鳥なのかもしれません。

 

 また、河川沿いの道を探鳥中にキジに出会いました。

 

 観察しているとオスがメスの前で尾羽を振って自分をアピールしていることに気が付きました。

 この行動の詳細はわかりませんが、来年の恋の季節に向けての練習や準備でしょうか。

 

 オスの一生懸命アピールしている姿とメスがそっぽを向いている姿が可笑しく、笑ってしまいました。

 

 来年の春にはもっと魅力的なオスになってまた姿を見せてほしいものです。

 ベニマシコも姿を見せてくれました。

 

 赤色がとても綺麗で、久しぶりの再会に感動しました。

 綺麗な赤色のオスはもちろん素敵ですが、意外とメスも可愛らしくて素敵だと思っています。

 

 メスは丸っこいシルエットやフワフワの羽が可愛らしく、落ち着いた上品な色合いです。

 

 数羽の群れで観察されることも多い野鳥ですので、もしベニマシコを見つけたらメスもぜひ観察してみてください。

 

 その他にも河川沿いではマガモが観察されたり、堤防沿いの並木ではアカゲラが飛び出してきたりと天候には恵まれないながらも多くの種類が観察されました。

 

 本年度の市民探鳥会は本日が最後となりました。

 信濃川の豊かな自然を満喫できた探鳥会だったと思います。

 ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

 また、市民探鳥会の他にも、秋の野鳥観察会(11月19日(日))や冬の海鳥探鳥会(令和6年2月10日(土))などが予定されております。

 皆様のご参加をお待ちしております。

 

【出現種】ノスリ・ツグミ・ハシブトガラス・キジバト・シジュウカラ・マガモ・アオサギ・キジ・トビ・カワラヒワ・カシラダカ・ホオジロ・ベニマシコ・カワウ・ハクセキレイ・ジョウビタキ・ダイサギ・アカゲラ・ヒヨドリ

【計19種】

 

(HIRO)