3月16日(土)、冬鳥さよなら探鳥会が開催されました。
2月は暖かく過ごしやすかったのですが3月に入ってから寒さが戻ってきました。
ですので、天候を心配していましたが晴天となり、青空の下で気持ちよく探鳥することができました。
そんな春の暖かな日差しの中で出会った野鳥を紹介します。
信濃川の堤防を探鳥していると、「ピッ、ピッ」という鳴き声が聞こえてきました。
何の鳴き声だろう?と思い、詳しい方に伺ったところコガモの鳴き声でした。
カモといえば「グワッ、グワッ」と鳴くイメージでしたので、コガモが比較的高い声で「ピッ、ピッ」と鳴くことに驚かされました。
他のカモはどんな鳴き声なんでしょうね。
来年度の冬の新しい課題が見つかりました。
河川に目を向けると陽光を浴びてキラキラと輝いているマガモが見つかりました。
パクパクとくちばしを動かし採食をしているところでした。
マガモは水辺ではこのように水面に漂っている種子などを食べるほか、逆立ちをして水中の水草などを食べます。
このときも流されないように上流に向かって泳ぎつつ一生懸命くちばしを動かしていました。
たくさん食べて体力をつけて無事に繁殖地まで渡ってほしいですね。
引き続いて堤防を下流に向かって探鳥していると、ホオジロやシジュウカラ、ムクドリが飛び去って行く中、オナガが姿を見せてくれました。
数羽で地面と樹木の間を行き来し、採食をしているようでした。
毎年雪の積もる長岡市では雪が解けてからでなければ地上での採食はできません。
こうやって地面と樹木の間を行き来しているオナガは春の訪れを喜んでいるように見えました。
トビが青空の下で気持ちよさそうに旋回していました。
そのトビの様子を見てか、あとから2羽のトビが飛んできて同じ昇気流で旋回を始めました。
下を向いているところを見ると獲物を探している最中でしょうか。
この他にも、潜水して獲物を探すカイツブリや一直線に飛ぶカワウ、ちょこまかと飛び回るホオジロやベニマシコなど活発に動き回る野鳥を観察することができました。
そして、この日はタヌキが顔を見せてくれました。
写真は私たちの存在に気が付いてこちらを振り向いたところです。
遠目に見ても毛並みがふわふわなことが伝わってきます。
私たちがいることを特に気にする様子もなくマイペースにとことこと歩く姿は見ていて微笑ましかったです。
今年の冬鳥さよなら探鳥会ではカモの仲間やツグミ、シメといった冬鳥が観察されました。
冬鳥がいなくなるのは少し寂しいですが、繁殖を終えてまたここに帰ってきてくれたら嬉しいですね。
これから徐々に夏鳥が渡来し、繁殖シーズンを迎えます。
きっと今年も多くの出会いがあるのでしょうね。
これからのシーズンが楽しみです。
来年度、最初の市民探鳥会はうまみち森林公園にて4月13日(土)8:00~11:00に開催します。
野鳥に興味のある方、ぜひご参加ください!
【出現種】
マガモ、カルガモ、コガモ、シメ、ムクドリ、ヒヨドリ、アカゲラ、シジュウカラ、スズメ、ホオジロ、ベニマシコ、アオサギ、ヒドリガモ、キジバト、カワラヒワ、ハクセキレイ、カワウ、トビ、スズメ、カイツブリ、ノスリ、オナガ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、モズ、キジ、セグロセキレイ、カンムリカイツブリ、ツグミ、ウグイス 計30種
(HIRO)