5月11日(土)、長岡市与板町にある「うまみち森林公園」にて、市民探鳥会が開催されました。
最近はバードウォッチングの人気が高まってきたようで、ありがたいことに、参加者が30名以上の探鳥会が続いています。
今回も34名の方たちにご参加いただきました!
しかし夏鳥の最盛期にもかかわらず、ほとんど鳥が現れなかったため、止むを得ず、どんどん先に進んでいきました。
4月の市民探鳥会では野鳥たちが次々に現れ、全然前に進めなかったので、今回は対照的です。
公園の道を進んでいくと、なにやら野鳥の羽根が辺りに散らばっていました。
落ちている羽根が多かったため、拾い集めてみると、かなりの枚数でした。
羽根の特徴から、羽根の持ち主はキジバトのようです。
どうやら猛禽類の犠牲になってしまったようですね。
自然の摂理とはいえ、この事実を目の当たりにすると、やはり切ない気持ちになってしまいます。
キャンプ場に着いた辺りで、上空を猛禽が旋回しながら通過していきました。
ハイタカ属の鳥(オオタカ・ハイタカ・ツミ)はどれも似ているので、何の鳥かしばらく議論していましたが、翼や尾羽の特徴から、結論としてツミということになりました。
探鳥会でツミの飛翔を観察できることはあまりないので、今回はとても幸運でした。
キャンプ場内では、これまでの道中での寂しい状況が嘘のように、サンショウクイ、イカル、クロツグミ、センダイムシクイ、キビタキ、コサメビタキなど、次々に夏鳥たちが姿を現してくれました。
そしてなんと、クロツグミの鳴き声に混じって、サンコウチョウの地鳴きも聞こえました。
そのため、皆でサンコウチョウの姿を探したのですが、残念ながら見つけることはできませんでした。
4月の市民探鳥会ではサクラが満開で、華やかだった景色が一変し、そこには新緑の世界が広がっていました。
キャンプ場で多くの夏鳥たちとの出会いを楽しんだのち、来た道を戻って、探鳥会の締めである鳥合わせ(探鳥会で出現した野鳥の確認)を行いました。
鳥合わせの最中にも、辺りを鳥たちが飛び交うので、なかなか気が休まりませんでした。
前回の市民探鳥会で観察できていた冬鳥たちがいなくなって、代わりに夏鳥たちが一気に増え、とても賑やかな、5月らしい探鳥会でした。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
次回の市民探鳥会は、6月8日(土)です。
まだまだ夏鳥のシーズンが続くので、次回の探鳥会も期待できそうです。
皆様のご参加をお待ちしております!
問い合わせ先:長岡市立科学博物館(TEL 0258ー32-0546)
探鳥会について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
【出現種】
カワラヒワ、カワウ、ウグイス、アオサギ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、シジュウカラ、キジバト、コサメビタキ、サンショウクイ、ツミ、クロツグミ、イカル、ヤマガラ、ヒガラ、ヤブサメ、サンコウチョウ、センダイムシクイ、コゲラ、ツバメ、エゾムシクイ、ノスリ、エナガ、ムクドリ、キバシリ、アオゲラ、メジロ、スズメ、トビ、キビタキ、ハシボソガラス、キセキレイ 【計32種】
(H.T.)