市民探鳥会レポート(9月)

9月14日(土)、長岡市のうまみち森林公園にて市民探鳥会が開催されました。

 

天気も良く日差しが厳しい日和でしたが、見上げると高く澄んだ空が広がり、ところどころに秋の花々が咲き始めています。

 

そんな秋の気配と夏の暑さが残る中、ご参加くださった17名の方々とともに探鳥会がスタートしました。

 

 

探鳥会開始前の早い時間にはオオタカの若鳥が飛んでいったとのことでしたので、「他にも猛禽類が出てこないかな~」と期待して出発しました。

 

結果、観察された猛禽類はトビとミサゴの2種類でした。

写真の野鳥はトビで、バチ形の尾羽が特徴の一つです。

 

渡り途中の猛禽類が観察され始めるこの季節、私はまずはこの尾羽でトビかどうかを見分けています。ですので、皆さんも猛禽類を見かけたら尾羽をよく見てみてください。トビだと思っていた野鳥が別の猛禽類だったということがあるかもしれません。

キャンプ場へ向かう道中の林道では、キノコが増え、ハギやヌルデの花々が咲いており秋の訪れを感じるのですが、なかなか野鳥が現れません。

 

冬鳥が渡ってくるにはまだ早いようなので、ちょうど野鳥の端境期といった感じでしょうか。

 

そんな中でも、メジロやヒヨドリ、シジュウカラなどはいつもと変わらずに姿を見せてくれました。ウグイスと勘違いされることも多いメジロですが、単独で行動することが多いウグイスに対してメジロは群れで行動することが多いようです。

キャンプ場を折り返して帰る道中で、キビタキが地面に止まっていました。

 

このときに気が付いたのですが、黒い小鳥類は意外と少ないですよね。振り返った時の眉も凛々しくてかっこいいです。

 

夏鳥が徐々に南に渡っていく中で、キビタキと出会うのは今年はこれが最後かもしれないと感じました。この小さな鳥が東南アジア等へ海を越えて渡っていく姿を想像して「来年も無事に帰って来いよ~!」と思いながら見送りました。

野鳥が少ない状況でしたが、旅立つ前に夏鳥の見納めができたと思っています。

そして、徐々に旅鳥や冬鳥が多くなってくるんでしょうね。

これからの野鳥との出会いが楽しみです。

 

ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

次回の探鳥会は10月12日(土)です。

皆様のご参加をお待ちしております!

 

【出現種】

トビ、ミサゴ、メジロ、キジバト、ヒヨドリ、シジュウカラ、アカゲラ、コサメビタキ、キビタキ、ヒガラ、コゲラ、コムクドリ【計12種】

 

(写真をお貸しくださったTさん、ありがとうございました。)

 

(HIRO)

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■スライド写真/高綱勉・田中秀明
■イラスト/山村英鳥


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