市民探鳥会レポート(6月)

6月10日(土)朝6時〜、長岡市の信濃川左岸にて市民探鳥会が開催されました。

 

今年度の開催場所はリバーサイド千秋わきの土手〜河川敷。アクセスもよく、参加者は34名と盛況。

 

よく晴れた空の下、皆で鳥の声を聞きながら歩きました。

 

探鳥会の様子
探鳥会の様子

さえずるオオヨシキリ
さえずるオオヨシキリ

今はちょうど鳥たちの子育てシーズン。河川敷からはオオヨシキリの「ギョギョシ・ギョギョシ」という元気な声が聞こえてきます。

 

鳥居学芸員から、オオヨシキリは夏に東南アジアから渡ってくる渡り鳥(夏鳥)ということや、一夫多妻であることを教えていただきました。

 

盛夏の頃まで必死にさえずるオオヨシキリ、日本での子育てがうまくいくといいですね。


河原を歩いている間、カッコウが絶え間なく鳴いていました。カッコウの鳴き声は、その名の通り「カッコー・カッコー」。分かりやすいです笑。

 

カッコウの仲間は他の小鳥の巣に托卵しますが、ここ信濃川河川敷での托卵相手は主に前述のオオヨシキリやモズです。

 

カッコウの托卵は相当巧みで、托卵相手の巣にはほんの数秒で卵を産み、すでに巣内にある卵を1つくわえて持ち去るそう。調べてみると興味深いです。

カッコウ
カッコウ

頭がグレーのモズ
頭がグレーのモズ

この日は少し面白いモズに出会うことができました。通常のモズは頭が茶色ですが、このモズは頭がグレー!

いわゆる高原型っぽいタイプですね^^

 

モズの頭部の羽毛は先端が茶色で、内側がグレーだそうで、繁殖活動などで羽毛が擦り切れてくると、中のグレーが出てくるそうです。

 

おつかれモズかな??


ということで、今回の信濃川河川敷ではオオヨシキリやモズ、それらに托卵するカッコウを観察し、鳥たちの子育てを巡る攻防戦を少し感じることができました。どの鳥たちも、懸命に命をつないでいます!

 

次回の市民探鳥会は、7月8日(土)朝6:00〜です。

ご興味のある方は、ぜひご参加ください! 

 

【出現種】

カワラヒワ・ヒヨドリ・キジ・モズ・オオヨシキリ・ムクドリ・アオサギ・カルガモ・ハシボソガラス・キジバト・クロツグミ・コムクドリ・ツバメ・トビ・カワセミ・イソシギ・コチドリ・カワウ・ヒバリ・ダイサギ・シジュウカラ・ハクセキレイ・アオジ・カッコウ・ホオジロ 計25種

 

(KAZUE KANAI)