市民探鳥会レポート(10月)

探鳥会の様子
探鳥会の様子

あの暑かった夏が嘘のように通り過ぎた10月14日(土)、リバーサイド千秋近くの信濃川河川敷にて、市民探鳥会が開催されました。

 

朝8時、少し肌寒いですが、ようやく快適に野鳥観察ができる季節になり嬉しいです。この日の参加者は22名。気持ちよく晴れた秋晴れの中、スタートしました。

 

この日の目玉はなんといってもタカなどの猛禽類でした!開始早々にミサゴがその長い翼を羽ばたかせ飛んでゆく。ミサゴは色白でスラッとしていて、いつ見てもカッコいいタカですね。魚食性のため、信濃川に沿って飛んできて、狩りをしているようです。

魚を持つミサゴ
魚を持つミサゴ

飛んでいくミサゴをよーく見ると・・その手(脚)には魚が握られています。川にダイブして獲物をGETしたようで、ちょうど捕った魚を運んでいるところでした。

 

この日はミサゴが何度も見られて、なんだか少し贅沢な気分になりました^^

チョウゲンボウ
チョウゲンボウ

信濃川の脇の草地では、参加者の頭の上をチョウゲンボウが3羽、軽やかに旋回して飛んでいきました。

通り過ぎたと思ったらまた現れたりして、皆を楽しませてくれました。

 

下からチョウゲンボウの姿を拝む・・体下面が光に照らされて白くきれいに見える・・尾羽には黒い帯がくっきり。

チョウゲンボウをこの距離で見ることが(私は)ないので、何度も姿を表してくれたことに感謝感謝でした。

渡ってゆくノスリ
渡ってゆくノスリ

その後もハイタカやハヤブサが出たりと、この日は猛禽DAYでしたが、みどころがあったのはノスリの渡りでした!

 

10月に入り、タカの渡りもノスリが増えてきました。信濃川上空を渡る個体もいるようで、北方向から南へと流れていくノスリが低い距離で飛んでくれたので、写真のような姿をバッチリと観察することができました。

 

ノスリは東北以北や少し標高のある山地で繁殖し、多くが冬が来る前に西日本や九州などの暖地へ移動していきます。ちょうど今が移動の季節なんですね。

編隊飛行のコハクチョウ
編隊飛行のコハクチョウ

河川敷で渡りのノビタキを探しましたが、残念ながら発見できず。

 

最後は編隊を組んで飛行するコハクチョウ24羽の群れを全員で見て冬が来るのを実感しました。ここでコハクチョウ初認とは笑。

 

コハクチョウ、約4,000km離れたシベリアから、よく渡ってきました。新潟の地で春までゆっくり過ごしてもらいたいですね^^

という訳で、猛禽のインパクト強めでしたが、小鳥類やカモ類も多く見られた、秋らしい内容の探鳥会となりました。

 

次回の市民探鳥会は、11月11日(土)朝8時からです。

年内最後の開催となりますので、ご興味のある方は、ぜひご参加ください! 

  

【出現種】

ハシボソガラス・ミサゴ・スズメ・ヒガラ・シジュウカラ・カワラヒワ・ヒヨドリ・キジ・アカゲラ・ツグミ・マガモ・チョウゲンボウ・ダイサギ・ホオジロ・ハイタカ・セグロセキレイ・ハクセキレイ・キジバト・ツツドリ・オナガガモ・ノスリ・サシバ・トビ・コハクチョウ・コゲラ・モズ・ハヤブサ・アオサギ・イカル・カルガモ 【計30種】

 

(KAZUE KANAI)