長岡野鳥の会トレカメ部(トレイルカメラ部)は、令和5年9月に発足し、普段の探鳥だけではなかなか見ることができない野鳥の生態を調べるため、様々な場所でトレイルカメラを利用した活動を行っています。
ここでは、令和5年の秋から冬にかけて行った活動の結果をご紹介します。撮影動画をYouTubeで公開していますので、ぜひご覧ください。
【令和5年度 トレカメ部活動概要】
■撮影期間
令和5年9月5日(火)~令和5年12月21日(木) ※降雪のため終了
■撮影場所
長岡市4ヶ所・見附市1ヶ所(計5ヶ所)
■撮影メンバー
鳥居憲親・金井和恵・田中秀明
アオゲラ・キビタキ・クロツグミ・コマドリ・シロハラ・トラツグミ・ヒヨドリ・マミチャジナイ・メボソムシクイ上種・ヤブサメ・ヤマシギ・ヤマドリ
アナグマ・イタチ・タヌキ・テン・ネズミ・ハクビシン・リス
※パソコンでご覧の方は画面にある「YouTubeで見る」を押すと、大きく見られます。
キツツキの中では比較的、地上に下りると言われるアオゲラですが、実際に地上や樹の根本付近にいるところを見る機会は少ないと思います。
冬が近づく森で、根本付近まで入念に昆虫を探しているアオゲラの様子をお楽しみください。
2023年10月7日から仕掛けたカメラ。狙いはこれから移動してくるであろうツグミ類の撮影でした。採餌しそうな地面に向けてカメラをセットし…果たして…。
結果は予想通り、渡り途中と思われるツグミ類が撮影できました!
10/15シロハラ・マミチャジナイ、10/16クロツグミ、10/18クロツグミ、10/19クロツグミ(10/22カード回収)
頭では分かっていても、実際に見て感じることの少ない小鳥類の渡りを、トレカメを通して実感することができた瞬間でした。
個人的には、木の実を食べるイメージが強いマミチャジナイが、シロハラのように地面で落ち葉を投げ飛ばしながら餌を探すシーンが印象的でした。意外な顔が見られて嬉しかったです。
警戒心が強く、普段の生活ではあまりお目に掛かれないヤマドリですが、今回の活動で最も多く撮影できた野鳥が、このヤマドリでした。
ヤマドリの撮影場所は、深い森の中…というわけではなく、近くに民家もある人里なので、普段私たちが気付いていないだけで、意外と身近な存在だということがわかります。
ちなみに、動画の中にはヘビも一緒に写っています。
このヤマドリは、カメラの存在に気付いているのか、辺りを警戒しつつも、最後にはヘビを追いかけていきました。
このように、無人で野鳥の生態を撮影できることが、トレイルカメラの最大の利点だと思います。
トレカメ部として初めての活動だったこともあり、設置場所等の改善するべき様々な課題が出てきました。今後は、これらの課題をクリアしていくことで、野鳥たちの様々な生態をより深く知ることができると考えています。
次回は、令和6年の夏鳥のシーズンに活動を行っていく予定です。今後の活動成果をどうぞご期待ください。